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ここ数年で、大学の入試方式は増加傾向です。
受験者からすると自分にあった入試方式を選択できるために「ありがたい」と思う反面、入試方式が増えすぎて「わけわからん」と感じている人も多いと思います。
そこで、推薦入試(2021年からは「学校推薦型選抜」)、AO入試(2021年からは「総合型選抜」)、一般入試(2021年からは「一般選抜」)のすべての入試方式(種類)について紹介します。
指定校推薦、2021年からは「学校推薦型選抜」
大学が高校に対して指定校推薦枠を設定します。
大学ごとに求める「評定平均」は異なり、「学校の成績」「出欠」「課外活動」「資格」などを基準として校内の選考が行われます。
学校内で指定校推薦枠を争うことになります。
ペンギン大学が柴犬高校に指定校推薦枠を1つ設定しました。
柴犬高校に通うA君とB君は、指定校推薦を利用してペンギン大学に入学しようと考えています。
- A君:評定平均3.8、欠席なし、生徒会書記、運動会の応援団員、テニス部、資格なし
- B君:評定平均4.0、欠席20日、課外活動なし、英検2級
A君はB君よりも評定平均は低いが、欠席がなく課外活動を積極的に行っています。
B君はA君よりも評定平均が高く、英検2級の資格を取得していますが、欠席が20日もあり課外活動もしていません。
みなさんなら、A君とB君どちらを選びますか?
最終的に、先生たちがA君かB君どちらを推薦するか決めます。
指定校推薦は、高校から推薦さえしてもらえれば、かなり高い確率で合格することができます。
しかし、学校内での争いがあるため、少しでも高い「評定平均」、課外活動への参加などで、相手よりも総合的に高い評価を学校から得る必要があります。
公募制推薦
大学が定めた出願条件をクリアーしていれば、出願することができます。
具体的にどのような出願条件なのか紹介します。
A校
- 評定平均:3.6以上
- 資格:英検2級以上、TOEIC600点以上
- 自己PR(1000文字)を提出
- 1科目100点満点で、英語、数学、国語、世界史、日本史、生物、物理から2科目を選択して受験する
B校
- 評定平均:3.2以上
- 課題「大学で学びたいこと」「いままで頑張ってきたこと」を(2000字)提出
- 面接1回
大学により出願条件は異なりますで、公募制推薦を利用したい人は早めに出願条件を確認しましょう。
「推薦」の入試方式は「評定平均」がとにかく重要なので、学校の勉強を頑張りましょう。
その他の推薦について
自己推薦
自分が得意だと思う分野をアピールして出願します。学校の先生の推薦書がなくても出願できるのが特徴です。
スポーツ推薦
全国大会出場や都道府県大会ベスト8など、スポーツで高い成績を収めた人が出願できる。
文化・芸術推薦
芸術、音楽、美術、弁論大会など、コンクールに入賞した人が出願できる。
資格保有者推薦
英検1級、簿記1級、TOEIC900点など、大学で勉強しても取得するのが難しいとされる資格を保有している人が出願できる。
AO入試、2021年から「総合型選抜」
受験者の「能力」「学習意欲」「志望学部への適正」「キャリアプラン」などが、どの程度あるか試験を通じて評価します。
AO入試の選考方法は、大学により異なります。
- 「面接」「ディスカッション」「プレゼンテーション」など対話を重視する
- 「レポート」「小論文」「模擬授業への参加」など文章や授業の理解度を重視する
- 「面接」や「自己PRの書類提出」で自分がどれだけ志望学部入学したいかアピールを重視する
推薦入試(自己推薦除く)は、高校の推薦がないと出願できませんが、AO入試は高校から推薦がなくても出願できるのが特徴です。
上位校になると、ある一定以上の「評定平均」や「資格保有」していることが出願条件になることもあります。
一般入試、2021年から「一般選抜」
一般入試は、ペーパーテストで合否を判断します。
ここ数年、私立大学が一般入試のさまざまな入試方式を採用していますので、1つ1つ説明していきます。
大学入試センター試験、2021年からは「大学共通テスト」
国立
国立大学を目指す人は、大学入試センター試験「大学共通テスト」は1次試験になります。
2次試験に進むために合計点数が7割以上は必要になります。※大学により異なる
国語、社会、数学、理科、英語とすべての教科を受ける必要があります。
私立
大学入試センター試験「大学共通テスト」の成績を利用して私立大学に出願します。
センター試験を1回受ければ複数の大学に出願することができます。
私立大学は、2~4教科の点数で合否を判断します。教科数が少ないと平均点が高くなる傾向なので注意しましょう。
全学部統一試験
全学部が同一日に同一問題の試験を行います。
※文系と理系で試験実施日が異なることが多いです。
3教科入試の前に全学部統一試験が行われることが多いです。
3教科入試
私立大学の一般入試で、もっとも利用されている入試方法です。
英語は必ず受ける必要があり、その他の2教科を選択して受験するのがもっとも一般的な方式です。
大学によっては、マークシートではなく筆記を課すこともあるので、各大学の傾向を把握して受験する必要性があります。
A大学
英語200点、国語100点、世界史100点
B大学
英語100点、国語100点、日本史100点
各教科の配点が大学により異なるので注意してください。
2教科入試
好きな科目を2科目選択します。
英語を必ず受ける必要がないため、平均点がかなり高くなります。
1教科入試
1教科の試験になります。
高得点入試
- 3教科の中から点数の高い2教科で合否判定
- 4教科の中から点数の高い2教科で合否判定
点数の高い教科で合否の判定をします。
地方入学試験
大学が地方に試験会場を設けて試験を実施します。
都心の大学まで試験を受けに行かなくいいために、宿泊費、交通費の費用負担を軽減でき、ベストコンディションで試験に挑むことができます。
さいごに
センター試験から大学共通テストに変わることにより、新しい入試方式が誕生するかもしれません。
「教育改革」が積極的に行われているため、これから大学受験する人は情報収集を積極的に行ってください。
何か新しい入試方式を見つけたら追記する予定です。