【2026年版】なぜ制服はなくならない?「時代遅れ」と言われても着続ける5つの合理的な理由

中学生や高校生のおそらく誰しもが一度は「なぜ制服を着なければいけないのか」と疑問を抱いたと思います。

よく制服を着る理由として

  • 貧富の格差をなくすため
  • 学校の風紀を乱れなくさせるため

と聞くことが多いと思います。

それ以外にも、「いじめ問題」「正解がないから制服継続」「制服産業」など、合計5つの理由を書いています。

できるだけ、いろいろな考えを踏まえながら、説明していますので何かしらの参考になれば幸いです。

ペンタマニア
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ちなみに私は制服「賛成」でも「反対」でもありません。その地域や学校の事情が異なるので、必ずしも賛成・反対と言い切ることができません。それほど難しい問題ですね!!

貧富の格差をなくすための制服

ペンタマニア
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制服を着ると「なぜ貧富の格差をなくすことができるの?」と疑問に思いますよね。

そもそも制服は、明治12年(1879年)に学習院が学校のユニフォームとして着るようになりました。その後に帝国大学(現在の東京大学)など旧帝大が制服を着用するようになりました。

当時は制服はの価格は高く庶民では購入することができず、制服をを着ているのは、「お金持ち」「エリート」の象徴でした。

しかし、大正・昭和時代の前期になると国民の多くが進学するようになり、産業が発展して制服が簡単に作れるようになったことで、みんなが制服を着るようになりました。

「お金持ち」も「お金持ちでない人」も「平等」に制服を着るので、誰がお金持ちで誰がお金持ちでないのか、隠すことができました。

これが良く言われる「貧富の格差をなくす」=誰がお金持ちか誰がお金持ちでないかを隠し、みんな同じ制服を着て「平等」な状態で学校に通うことができます。これが制服を着る1つの理由だと言われています。

私服による「いじめ問題」をどうするか

制服は学校から指定されたもの着るので、みんなが同じに見え多少アレンジしたとしても、見た目にたいした変化はありません。

ペンタマニア
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しかし私服になるとどうでしょうか?

中学生や高校生になるとファッションに興味を持つ生徒が増えていきます。

裕福な家庭だと、ブランドの服や靴などを買ってあげる場合がありますが、金銭的に厳しい家庭だと、ブランドの服や靴などを買ってあげられません。

ここで服装に違いがでるわけですね。

みなさんはこのときに

  • 「あの子の服安物だよね~」
  • 「なんかいつも同じ服を着てるとね~」

など、いじめになるような発言をしないですか?

また、

  • 「ファッションセンスがないよね」
  • 「ダサい服」

などの理由で、その子をいじめるようなことをしませんか?

おそらくこの記事を読んでくれている人は、「決してそんなことはしない」と思うでしょう。

ペンタマニア
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しかし、このような私服が原因でいじめが起きてしまったらどうしましょうか?

そうなんです。学校側(先生たち)からすると、少しでもいじめが起きるような原因を減らしたいわけです。

だから私服ではなく、制服を着た方がいいとう考え方になるわけです。

制服を着れば「平等」かもしれないが値段が高すぎる

年度男子制服平均価格
(詰襟・ブレザー等)
女子制服平均価格
(セーラー・ブレザー等)
2015年31,342円29,780円
2020年34,650円33,210円
2025年40,587円39,058円
10年の上昇額約 +9,200円約 +9,300円

この金額は総務省が定点観測している「標準的な制服(1着)」の価格です。実際には、洗い替えのシャツ、夏服、体操服、指定バッグなどが加わるため、「入学時の支払総額はこの2〜3倍(約8〜10万円)になる」

ちなみに2026年、AOKIや青山やユニクロなどで、就職活動するためのリクルートスーツや社会人1年目が着るスーツが1着2~3万円で購入できると考えると、制服は約1.5~2倍、入学時の支払い総額と比較すると3倍も違います。

制服で見た目を統一することで、貧富の格差をなくすことができるかもしれませんが、家庭への負担は増えています。

制服は3年間着るのでまだ元が取れますが、大学の入学式で「たった1回着るためだけのスーツ」に10万円もかけるのは、コスパが悪すぎます。 これから大学進学を控えている親御さんは、こちらの記事も参考にしてください。

制服を着て学校の風紀を乱れなくさせる

ペンタマニア
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「制服を着ると学校の風紀が乱れにくくなる」という考え方があると思いますが、そもそも「学校の風紀とは何か」ですよね。

  • 学校の風紀とは、学校での規則(ルール)を守る生徒が多い状態のこと
  • 学校の風紀が乱れるとは、学校での規則(ルール)を守らない生徒が多い状態のこと

学校の風紀については学んだとこですが、だけど「なんで制服を着れば学校の風紀が乱れなくなるの?」と思いますよね。

そもそも学校の規則(ルール)が正しいかは別として、学校が制服を着るのが規則(ルール)であるから、それを守りなさいと言っているわけです。

制服を着ないということは、その学校の規則(ルール)を守らないわけですから、守らない人が増えると学校は荒れやすくなります。ルールを守れない集団になってしまうからです。

もう少し大人びた言い方をすると、大人になり社会に出たときも守らなければいけないルールがあります。そのルールを守るための練習として、制服をきちんと着るのがルールになっているとも言えます。

ペンタマニア
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ただし!!そもそも学校の規則(ルール)がおかしいことがいくつもある!!

  • 男子生徒はジャケットを着ないときはネクタイをする
  • 髪の毛を黒色に染めなければいけない
  • LGBTのことを何も考えていない
  • 女子生徒はスカートしかはくことができない**(※最近はスラックスを選べる学校も増えてきましたが、まだ強制の学校もあります)

などです。どれも時代錯誤な規則(ルール)ですよね・・・

ここでも疑問を持った人がいると思います。「制服でなくても私服でも学校の風紀を乱れなくさせれる」=「私服でもルールを守るようにすれば制服を着なくもいいのでは!?」と!!

制服でなく私服でも風紀を乱れなくさせることはできるが・・・

全国の中学や高校では、制服ではなく私服で登校してもいい学校がいくつもあります。

すべての学校に当てはまるわけではないですが、「制服がない学校は比較的に偏差値が高い」もしくは「家庭の教育力が高い地域」の学校であることが多いです。

学校から「私服で登校してもいいよ」と言われたときに、

  • 男子生徒であれば「短パン・サンダル・TシャツにはFU〇Kなど不適切な文字」の服を着ない
  • 女子生徒であれば「極端に胸元が開いていたり・お尻が見えそうなほど短い短パンやスカート」は着ない

など、基本的には常識範囲内の服で登校してくれるからです。

もの凄く簡単に言ってしまうと、ある一定の常識があって普段からルールを守っている生徒が多い学校であれば、学校側も私たちの生徒はルールを守れるし常識あるから、服装なんて好きにしていいとなります。

しかし、常識がない生徒が多いと規制(ルール)を作らないと、荒れた学校になってしまいます。だから残念ながら制服を着てもらおうとなってしまうわけです。

日本の学校には「制服」以外にも謎ルールがある?

ちなみに、「学校指定」といえば「上履き」も日本独自の文化です。 海外では土足が当たり前なのに、なぜ日本だけ頑なに履き替えるのでしょうか?

実はそこには、「結界」という日本古来の意外なルーツが隠されています。ぜひ合わせて読んでみてください。

 

正解がないからいままでの制服を継続

「なぜ制服を着なければいけないのか」の理由にはなっていないかもしれませんが、中学・高校では制服を着る文化が続いているためです。

生徒、保護者(親)、教師、教育委員会、各都道府県の教育委員会が

  • 制服の方がいい!!
  • 私服の方がいい!!

とそれぞれの立場からそれぞれの意見があります。

しかし、どちらの意見が正しく、どちらの意見が正しくないわけではなく、どちらの意見も納得できる部分が多いわけです。

そのため、私服へ絶対に変えなければいけないと、誰しもが納得する意見がないと、中学・高校では制服を着る文化が続いているから、とりあえずそのままでいいだろうという考えになってしまいます。

制服産業の問題

比較項目一般アパレル
(ユニクロ等)
学校制服
(指定品)
生産場所海外 98%
中国・ベトナム等の巨大工場
国内 60〜70%
岡山県(児島)等の専門工場
納期
(スケジュール)
半年〜1年前
計画的に船で大量輸送
わずか2〜3週間
合格発表(3月)→入学式(4月)
サイズ
種類
4〜6種類
S / M / L / XL など
数十〜100種類
身長5cm刻み×体型別(A体/B体)
追加生産売り切れたら終了
(在庫リスクなし)
1着でも作る義務
(転校生や破損への対応)
※業界紙・報道資料等を基に筆者作成

表をみると、いまでも制服の60~70%は国内で作られいます。

ここで問題になるのが、制服の製造業者と高校の癒着問題です。国産であるが故に癒着問題がでてきます。

制服の製造業者は、高校から制服の依頼を受けたいがため、例えば高校の関係者を接待して「うちで制服を依頼してくれませんか」と持ち掛けるわけです。

高校の関係者も制服の業者から接待を受けて、飲んだり食べたり何かお土産をもらえるのであれば、制服をやめて私服にしようとは思わないわけです。なぜなら高校関係者は「おいしい思い」をできるわけですから。

※これは制服だけでなく、どの教科書を学校で使用するのか、どの靴を選ぶのか、どのイスや机を選ぶのかなどで、たびたび製造業者と学校の癒着問題が数年に一度ニュースになります。

参考記事:『東洋経済ONLINE』値上げ続く学校制服、知られざる業界「体質」2018年8月27日の記事

対策もされていることも知っておこう

2024年頃から公正取引委員会は「学校側の指定方法」に圧力を強めています。

  • 動き: 「特定の1社しか販売できないような『複雑すぎるオリジナルデザイン』をやめなさい」「市販のブレザーでも代用できる『標準服』を導入しなさい」という指導です。
  • 現状: これにより、一部の自治体(東京都や大阪府など)では「ユニクロやGUでも買える『標準服』」の導入が進みましたが、地方ではまだ癒着(指定店制度)が根強く残っています。

「みんな同じ制服を着る」のと同じくらい、海外から驚かれるのが「生徒による掃除の時間」です。

欧米では「掃除は清掃員の仕事」という考え方が一般的ですが、なぜ日本では子供たちに掃除をさせるのでしょうか? そこには、単に校舎を綺麗にするだけではない、制服以上に深い「教育効果」がありました。

 

まとめ

  • 貧富の格差が見えなくなり「平等」になる
  • いじめの原因や要因を減らすことができる
  • 規則(ルール)を守ることを学ぶ役割がある
  • いままでが制服で私服に絶対しなければ理由がないため
  • 制服産業と高校関係者の癒着問題

なぜ制服を着なければいけないのか、についてこの記事を読み理解が深まれば幸いです。

【最後に】制服を3年間「きれい」に着るコツ

毎日着ると「テカリ」や「ニオイ」が気になりますが、頻繁なクリーニングはお金もかかり生地を傷めます。

自宅でのケアなら、ハンガーにかけたままシワ伸ばしと強力脱臭ができる「衣類スチーマー」が便利です。パナソニックのこのモデルなら立ち上がりも早く、忙しい朝の制服管理に最適ですよ。