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こんにちはペンタマニア(@labhobby)です。
2021年(2020年度)大学入学共通テストの難易度、変更点、傾向、日程について説明していきます。
※大学入学共通テストに変更点があった場合は、この記事で追記及び訂正していきます。
大学入学共通テストの本質について
英語の外部試験導入の見送り、国語と数学の記述式問題の見送りなど、変更点が多い大学入学共通テストですがその本質は何も変わっていません。
大学入学共通テストは、センター試験の「知識と技能」に加え「思考力・判断力・表現力」を評価することが目的です。
学力の低下、AIの発展、ビックデーター、少子高齢化、産業構造の変化など、これからの時代を生き抜くために必要な力を評価するために、センター試験から大学共通テストに変更したわけです。
決して意味がなく変更したわけではありません。方向性は正しかったのですが、方法が良くないために混乱を招きました。
これからも何かしら大学共通テストの内容が変更されると思いますが、大学共通テストの本質はセンター試験の「知識と技能」に加え「思考力・判断力・表現力」を評価することなので、このことを前提に試験内容が変更されます。
このことを頭の片隅に入れて、大学入学共通テストの対策をしましょう!!
ペンタマニア
2021年(2020年度)の大学入学共通テストはいままでと同じマークシート式
国語と数学の記述式導入が見送られたことで、大学入学共通テストの問題はすべてマークシート式になります。
2020年4月に高校3年生の人たちは、センター試験と同じマークシート式の試験になります。
あくまで解答方式はセンター試験と同じマークシート式ですが、出題される問題は変化するので要注意です。
ペンタマニア
センター試験から大学入学共通テストへの変更点
英語の「筆記テスト」が200点から100点に変更され、リスニングは50点から100点に変更されます。リスニングがより重要視されています。
英語の問題で、「発音・アクセント・語句整序等」を単独で問う問題を出題しない。
あくまで「単独」では出題されないだけなので、長文の問題で「発音・アクセント・語句整序等」が出題される可能性はあります。
ペンタマニア
国語と数学の記述式問題の導入で2科目の試験時間が変更されました。しかし、導入が見送られたことで国語と数学の試験時間に何かしらの変更があるはずですが、現時点では発表されていません。
変更点は上記の3点です。
英語の外部試験は導入されないと決まりました。しかし、推薦やAO入試ではこれまでと同じく、英検、TOEIC、TOEFLなど英語の外部試験が利用されます。
どのような問題が出題されるのか
実は、どのような問題が出題されるのか知ることができます。
大学入学共通テストの問題を作成しているのは、センター試験を作成していた「独立行政法人大学入試センター」です。
どのような問題を出題するのか問題作成方針を決め「モデル問題及びモニター調査」「プレテスト」を行ってきました。
もう1回、プレテストが行われる予定でしたが、いつ実施されるかは未定です。もしかするとプレテストはもう行わないかもしれません。
そうなると、平成30年11月に実施されたプレテストをベースとして、大学共通テストの問題が出題されることになります。
センター試験の問題と平成30年11月プレテストの問題を比較してみてください。
PDFのファイルなので、スマートフォンよりPCやタブレットの方が見やすいです。
「思考力・判断力・表現力」を問う問題を出題しているために「資料」「図」「表」の数が全体的に増えていますが、「ものすごく変わった」という印象は受けないと思います。
実際問題、大学入学共通テストはセンター試験と同じく、中学と高校で学んだことをベースに試験問題を作成しています。そのため、ものすごい変化を起こしたくても起こすことができないのです。
ペンタマニア
筆記の問題が出題されれば大きな変化でしたが、筆記の問題は出題されません。
大学入学共通テストの難易度は少し上がり、平均点は下がる
難易度
センター試験よりも大学共通テストは難易度が少し上がると考えています。
「思考力・判断力・表現力」を問う問題が出題され、漠然と暗記すれば解ける問題が減るためです。
「少し上がる」と書いたのは、筆記の問題が出題されないためです。出題されれば、「少し上がる」ではなく「上がる」と書きました。
平均点
平均点が下がる理由は、プレテスト(大学共通テスト)の平均点がセンター試験よりも低いためです。
※¹英語の点数を×2で計算 ※²配点方法が変更のため記載なし
受験者が多い科目を選んで表を作成しています。センター試験の平均点よりもプレテストの平均点が低いです。
センター試験は平均点が6割になるように問題作成されていましたが、プレテスト(大学共通テスト)は5割になるように問題が作成されているように感じます。
平成30年のプレテストに関しては、あくまでプレテストなので、生徒たちがどれだけ本気で試験に挑んだのかはわかりません。
難易度が「少し」上がる観点から、平均点は下がると考えています。
ペンタマニア
大学入学共通テストの傾向
2018年 | 2019年 | 2020年 |
582671人 | 576830人 | 557699人 |
上記の表は大学入学センター試験の志望者数です。ここ3年でセンター試験の受験者数は減っています。
各世代の人口が減っているのも原因ですが、センター試験(一般入試)を利用しないでAO入試や推薦入試を利用する受験者が増えています。
実際にどうか見ていきましょう。
国公立大学 各選抜試験の入学者数
2017年 | 2018年 | 2019年 | |
一般入試 | 122312人 | 121051人 | 120683人 |
推薦入試 | 19581人 | 19672人 | 20000人 |
AO入試 | 3565人 | 4065人 | 4572人 |
国公立大学では、一般入試の合格者は年々減り、推薦入試とAO入試の合格者が若干増えていますが、合格者の80%は一般入試での合格者です。
私立大学 各選抜試験の入学者数
2017年 | 2018年 | 2019年 | |
一般入試 | 234331人 | 236096人 | 228096人 |
推薦入試 | 242776人 | 246806人 | 244236人 |
AO入試 | 53484人 | 54832人 | 58917人 |
国公立大学と同様に私立大学も、一般入試の合格者は年々減り、推薦入試とAO入試の合格者が増えています。
しかし、私立大学は一般入試の合格者数よりも、推薦入試とAO入試の合格者が多いです。早めに進路先を決めてしまおうと考えている生徒が年々増えています。
大学入学共通テストが導入されたことで、生徒たちがよりいっそう安全志向になり、私立大学の受験者は一般入試よりも推薦入試やAO入試を受験するようになると予想されます。そのため、大学入学共通テストの受験者は減ると考えられます。

2021年(2020年度)大学入試共通テストの日程・科目
独立行政法人大学入試共通テストの日程と各科目の出題方法等が掲載されています。
2020年4月に高校3年生の人たちの試験実施期日は、令和3年1月16日(土)、17日(日)になります。
上記のURLが独立行政法人大学入試センターのホームページになります。
大学入試共通テストの情報収集
あまり知られていないのですが、独立行政法人大学入試センターでは、「大学入試センターメールマガジン」を配信をしています。
メールアドレスを登録すればいち早く、新テストの情報を入手することができます。
年に4~6回ほどメールが送られてきます。
もし登録したくない場合は、こまめに独立行政法人大学入試センターのサイトをチェックしましょう。
大学入試共通テストの参考書
大学入試共通テストの各科目の参考書を紹介していく予定です。
ペンタマニア