大学受験|自分に合う模試の選び方・難易度・計画について

多くの受験生が模試を受けてから本番の試験に挑みます。

受験生にとって模試とは、「いまの自分の実力を知り」「今後の学習スケジュールを決める」ための重要な試験になります。自分に合う適切な模試を選んで受けることが重要になります。

有名な模試は、駿台模試・河合塾模試・代々木ゼミナール模試・東進模試になります。極端な話をすれば、毎週模試を受けることができますが、むやみやたらに受けても意味がありません。

この記事では、「各予備校模試の難易度」「各模試の難易度」についてを知り、「自分に合う模試の選び方(模試を受ける頻度)」「模試の有効活用法」を紹介・説明します。

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各予備校模試の難易度

各予備校で「共通テスト模試」「東大模試」など、さまざまな模試が行われていますが、同じカテゴライズに属する模試でも主催している予備校により模試難易度が異なります。

自分に合う模試を選ぶために、それぞれの予備校模試の難易度についても知っておきましょう。

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この難易度は、問題そのものが難しいから簡単だからということではなく、模試を受ける受験者層が異なるため同じ点数を取得したとしても異なる判定結果がでます。

注意
英語や国語などの問題で使用される文章の質が高いことがあります。

出題している問題そのものは難しくないのですが、読む文章が難しいということですね。

伝統と実績がある「駿台模試」

もっとも難易度の高い模試が「駿台模試」です。

合格実績は、国立・私立難関大、医学部への合格者が他の予備校よりも多く、MARCHや関関同立の合格者数は河合塾や東進よりも少ないです。

駿台に通っている多くの現役生と浪人生は、東京一工・旧帝大・早慶など難関大に合格することを目指しています。そのため「駿台模試」を受ける受験者のレベルは必然的に高くなります

「共通テスト模試」の場合、共通テストを利用して私立大学合格を目指している受験者もいますが、国立大学の1次突破するために共通テストを受ける人たちの割合が、他の予備校よりも高くなります。

他の予備校が開催している模試と同じような手ごたえがあったとしても、判定結果が悪くなることがあります。

駿台に追いつけ追い越せ「河合塾模試」

駿台模試の次に難易度が高い模試と言えば「河合塾模試」になります。

国立・私立難関大、医学部からMARCH・関関同立・日東駒専と多くの合格者を輩出しています。

幅広い範囲の生徒を対象としているため、数多くの生徒が河合塾の模試を受けます。

大手3大予備校に割って入る「東進模試」

林先生の「いつやるのいまでしょ!!」とサテライン方式の授業で、駿台、河合塾、代々木ゼミナールの大手3大予備校に割って入ってきたのが東進です。

東進は現役で合格することを売りにしています。駿台や河合塾ほど難関大学の合格者は多くはないですし、河合塾ほどMARCH・日東駒専の合格者は多くないですが、新しい校舎を作り規模を拡大しています。

駿台・河合塾・代々木ゼミナールの模試は、結果が返却されるまで1ヵ月ほどかかりますが、東進は5~10日で試験結果が返却されます。

東進模試を受ける人数が徐々に増えています。

ベールにつつまれた「代々木ゼミナール」

駿台、河合塾、代々木ゼミナールの大手予備校の一角でしたが、東京にある代ゼミタワーを建設したあたりから経営不振になり、大学合格者数を公表しなくなりました。

全盛期に比べると模試の受験者数も減ってると思われます。


各模試の難易度

共通テスト模試(マーク式)難易度:★★☆☆☆

駿台駿台共通テスト模試
駿台駿台atama+共通テスト模試
駿台ベネッセ大学入学共通テスト模試
河合塾全統共通テスト模試
東進共通テスト本番レベル模試
代々木ゼミナール大学入学共通テスト入試プレ

駿台は「①駿台共通テスト模試」「②駿台atama+共通テスト模試」「③ベネッセ大学入学共通テスト模試」の共通テスト模試が用意されていますが、難易度は②=③<①の順になります。

②に関しては2020年から開催される模試なため全貌が見えませんが、ネットからでもテストを受けることができるため、多くの受験生が試験を受けると考えられます。そのため全体的にレベルが落ちると考えられます。

全国統一模試 (記述式)難易度:★★★☆☆

駿台駿台・ベネッセ記述模試
河合塾全統記述模試
東進全国有名国私大模試

全国統一模試は記述式のため難易度が少し上がります。記述式を導入している大学~MARCHを目指している人たちを対象にしている試験です。

全国統一模試「+」 (記述式)難易度:★★★★☆

駿台駿台全国模試
河合塾全統記述模試
東進早慶上智・難関国公立大模試

全国統一模試「+」は全国統一模試と同じ記述式ですが、MARCH~早慶上智・国公立2次の合格を目指している人たちを対象にしている試験のため、難易度はさらに上がります。

特に駿台全国模試は、大学別入試模試を除けば模試の中で最も難しい試験であるといっても過言ではないとです。

大学別模擬試験 (記述式)難易度:★★★★★

駿台、河合塾、東進、代々木ゼミナールは東大、京大、一橋大、東工大、東北大、阪大、神大、広島大、九州大、医学部、早慶など難関大の大学別模擬試験を用意しています。

難関大学を目指している人は、この模試が最も重要な模試になり難易度は最上位です。

MEMO

慶應大学に合格するためには小論文が必須です。模試で小論文を採点してくれるのは、河合塾「早大・慶大オープン」代々木ゼミナール「慶大入試プレ」になります。東進の早慶上智・難関国公立大模試では小論文の試験はないので要注意です。

駿台に早稲田大学・慶應大学の大学別模試試験がないのが、駿台のレベルの高さを物語っています。

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自分に合う模試の選び方

むやみやたらに模試を受けるのではなく、自分が目指している大学に合う模試を選ぶ必要があります。模試1回の費用は約5,000~7000円のため受験費用もバカになりません。

現役生は高校から模試を申し込むと、ネットで申し込むよりも安くなる場合があります。確認してみてください。

模試を受けるスケジュールは早めに決める

どの模試を受けるか年間スケジュール立てましょう。最初に決めたスケジュールを必ず守る必要性はなく柔軟に対応してください!!

重要なのは、「なんとなく受けてみようかな」「あ・・・こんな模試あったんだ、受けてみよう」と行き当たりばったりにならないようにしてください。

模試の年間スケジュールを立てることで、短期的な目標を設定することをでき、勉強するモチベショーンを維持することができます。

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模試を受ける頻度

「自分のいまの実力」を知るために「1ヵ月に1回」受けることをおすすめします。しかし、同じカテゴリーの試験を月に何回も受ける必要はありません。

例えば「共通テスト模試」を月に2回、「全国統一模試」を月に2回などです。1週間や2週間で急激に「自分の実力」が上がることはめずらしいです。

ポイント
同じ共通テストでも、主催している予備校で「出題される問題のクセ」や「受験者層が異なる」ため受けてみたい、、自分に自信をつけたいため受けてみたい、など

明確な理由があるのであれば、月に2回同じカテゴリーの試験を受けてもいいと思います。

勉強時間を増やしたい、金銭的に毎月模試を受ける余裕がない人でも絶対に模試を受けたほうがいい月を紹介します。

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  • 7月:夏休み前に自分の実力がどれくらいか知るため
  • 9月:夏休みでどれだけ自分の実力が上がったか知るため
  • 10月or11月:どこが苦手なのか知る最後のチャンス
  • 12月:本番に向けて自分の実力を知る最後のテスト

7月と9月の模試は特に重要になります。6,7月で部活を引退した高校生の追い上げ、学校のテストは平均点以下だったが受験のため猛勉強する人たちの追い上げで、7月と9月の模試判定結果が大きく変化しやすいです。

夏休み前はB̟⁺判定や上位3割に入っていたのに、夏休み明けの9月の模試でC,D判定になってしまうことが多々あります。そのため7月と9月の模試は必ず受けることをおすすめします。

難関大国公立・私立の合格目指し、MARCHなど中位大学を保険とする場合

模試を数多く受ける必要があるのが、難関大国立を目指し、早慶とMARCHを保険とする場合です。

  • 共通テスト模試:難易度:★★☆☆☆
  • 全国統一模試 :難易度:★★★★☆
  • 大学別模擬  :難易度:★★★★★

国立1次とMARCH対策で「共通テスト模試」、早慶、MARCH対策「全国統一模試」、国立2次対策「大学別模試」を受けることをおすすめします。

第2希望、第3希望で慶應を目指す場合は、小論文が必要なため「大学別模試」で慶應の模試も受ける必要があります。

模試の難易度が高い、「駿台の駿台全国模試」「河合塾の全統記述模試」「各予備校の大学別模擬」を積極的に受けて自分の実力を把握しましょう。

MARCHなど中位大学の合格を目指し、下位大学の日東駒専・大東亜を保険とする場合

  • 共通テスト模試  難易度:★★☆☆☆
  • 全国統一模試   難易度:★★★☆☆
  • 全国統一模試「+」難易度:★★★★☆

MARCH対策で「共通テスト模試」、「全国統一模試」or「全国統一模試+」、日東駒専や大東亜対策を「共通テスト模試」、「全国統一模試」を受けることをおすすめします。

模試を選ぶときに注意すべきことは、駿台「駿台全国模試」など難易度が高い模試の場合、下位大学の日東駒専や大東亜の判定結果が正確にでない場合があります。

日東駒専や大東亜を目指している人の、受験者数が少ないため判定結果や順位にあまり意味がなくなるためです。

全国統一模試の難易度:★★★☆☆「河合塾の全統記述模試」「駿台の駿台・ベネッセ記述模試」「全国有名国私大模試」を積極的に受け、腕試しで「駿台の駿台全国模試」を受けてみましょう。

模試を受ける頻度と、具体例を2つ交えながら説明しましたが、自分に合う模試がどの模試かわかったのではないでしょうか。

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模試の有効活用法

模試を受けて「点数、順位、判定」が注目されがちですが、重要なのは模試を受け自分の苦手な部分を把握し、各科目で間違えた所を復習することです。

模試の「点数、順位、判定」はあくまで目安にしかすぎません。いくら模試で結果が良くても、試験当日に高い点数が取れなければ意味がありません。

本気で模試に挑んで、解けなかった問題を復習することでより知識が頭に定着しやすく、自分が苦手な箇所をなくすことができます。

できるだけ模試を受けた当日に復習することで知識がより定着しやすいです。

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