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大学受験で浪人するときに、予備校に通うか自宅浪人するか、迷っている人が多いのではないでしょう。
自宅浪人を選択すると、どのようなメリット・デメリットがあるのかを紹介していきます。また、自宅浪人のデメリットを少しでも減らす方法をいくつか紹介したいと思います。
スマホやパソコンの普及により、自宅浪人のメリット・デメリットも変化していますので、ここについても説明しますね!!
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自宅浪人するメリット
学費が必要ない
予備校に通うと学費が80~120万円ほどかかりますが、自宅浪人であれば新しいテキストと模試の費用だけで済みます。
浪人して第1志望を目指したいけど、金銭的に予備校に通うのは厳しい人には、自宅浪人は最適と言えます。
通信教育の費用は予備校の4分の1
自宅浪人する場合は、独学で勉強する場合と、Z会・進研ゼミ・スタディーアプリなど通信教育を利用する場合があります。
通信教育の費用は10~30万円ほどなので、予備校よりも4分の1ほど安い費用で、授業を受けたりテストを受けることができます。
昔の通信教育では、授業を受けることができず、なかなか解らないところを聞くことができませんでした。
しかし、スマホやパソコンなどのデジタル機器の発展とインターネット環境が整ったことで、スマホやパソコンから授業を聞けるようになりました。
またテレビ電話やチャット形式で、解らないところを簡単に質問できるようにもなりました。
自分でスケジュールを管理することができる
予備校や通信教育では、スケジュールが最初から決まっています。
「ここは得意だから勉強しなくていいかな」という部分についても、授業を聞いたり問題を解かなければいけません。
裏技というか抜け道といいますか、出席カードをタッチして自習室で勉強する方法もあるにはあります。
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それに対して自宅浪人は、すべて自分でスケジュールを管理することができます。
自分の勉強方法が確立され、何をすれば点数が上がるか自己分析できている人にとっては、自宅浪人の方が時間を有効活用できます。
人間関係で苦労しなくてすむ
予備校に通うと、切磋琢磨する仲間を見つけることができますが、あまり仲良くなりすぎると煩わしさもでてきます。
- 疲れていてもお昼ご飯を一緒に食べないといけない
- 自習室で勉強しようと思ってたけど、友達が帰ろうと誘われたから一緒に帰ってしまった
- 気晴らしに遊びに行こうよと誘われ、ついつい遊びに行ってしまった
もちろん予備校で仲間を作る必要はないですが、仲間ができてしまったときの煩わしさは多少なりともあります。
また、スタッフや担任の面談などもしなくてもすみます。
自宅浪人すれば、人間関係の煩わしさから解放されますし、仲間の誘惑に惑わされなくてもすむメリットがあります。
通学時間がない
ほとんどの予備校は、大都市もしくは特快・快速電車が止まる駅にあります。最寄りの駅に予備校がある人はラッキーです。
予備校に通うためには片道1時間以上かかる人が大半だと思います。
通勤時間も大変なのですが、さらに大変なのが朝の満員ラッシュ通学です。避けて通ることはできません。
自宅浪人すれば、通学時間を無駄にせず満員電車の心配もする必要がありません。
通学する時間を寝る時間に当ててもいいですし、勉強してもいいですし、自由に使うことができます。
自宅浪人するデメリット
自分でスケジュール管理するのが難しい
メリットで「自分でスケジュール管理ができる」と書きましたが、自分でのスケジュール管理はデメリットにもなります。
人間なかなか自分をコントロールすることは難しいです。
勉強したいけど休んでしまう。ダイエットしたいけどお菓子を食べてしまう。楽な方へ楽な方へと進んでしまいます。
受験勉強をしなくてはいけないのに、家にいるとスマホ、テレビ、パソコン、ゲーム機器、漫画と遊んで休んでしまう道具がたくさんあります。
これらに打ち勝って勉強をしなくてはいけません。
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そのため、自分の意思が弱い人や、誰かに管理してもらった方がうまくいく人は自宅浪人には向いていません。
孤独になりモチベーションが下がりやすい
自宅浪人すると、家族以外の人と話すことはほとんどありません。
地元の友達や高校の友達は、大学・専門学校・職場で交友関係を作ります。
いままで電話やラインをしていた人も、「いま授業中だから」「これから実習なんだよね」「今日はサークルの飲み会だから電話無理かな」と、新しい環境に馴染んでいき連絡がとりずらくなり、疎外感を感じメンタルが落ち込む可能性があります。
また、浪人生ならではの、苦しさや困っていることを相談できる仲間がいないので、勉強のモチベーションが下がりやすくなります。
人付き合いを普段から大事にしている人には自宅浪人には向いていません。
規則正しい生活の維持が難しい
みなさんは、夏休みや冬休みなどの長期休暇中に規則正しい生活はできていますか。
次の日に何も用事がないと、寝るのが遅くなったり、昼間まで寝てしまったり不規則な生活になってないでしょうか。
予備校に通わずに、自宅浪人すると毎日が休みの感覚です。自由に使える時間が多く、何か決まった用事もないので生活が不規則になりがりです。
これを自分自身でコントロールしなくてはいけません。
スケジュール管理ができないと、必然的に不規則な生活になりがちですよね。
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勉強方法を知らないと余計な時間を使う
勉強方法が決まっている人はいいのですが、
- 勉強方法がわからない
- 単語や用語が覚えられない
- 理解ができない
上記に当てはまる人は、勉強をしながら自分に合った勉強方法を探さなければいけません。
志望する大学では、単語や用語をどこまで覚えればいいのか自分で調べなければいけません。
理解できないところは理解できるように自分で調べなければいけません。
要するに、勉強方法が決まっていないと、勉強する前にいろいろ調べなくてはいけないことが増え、勉強する前に時間を使ってしまうことになります。
そのため勉強以外で余計な時間を使ってしまいます。
入試の情報収集をしなくてはいけない
予備校に通っていると、掲示板で入試の情報を収集することができたり、ホームルームの時間にこの日までには大学共通試験の申し込みをしておいてください、などいろいろなところから入試の情報を入手することができます。
これは入試情報だけに限らず、授業でも「志望大学の出題傾向」や「これからどのような問題が出題されやすいか」なども教えてくれ、何も自分で調べずともある一定以上の情報を入手することができます。
しかし、自宅浪人の場合は、情報収集をすべて自分でしなければいけません。
リサーチ能力や情報処理速度が早い人はいいのですが、苦手な人にとっては自宅浪人しながらの情報取集するのはストレスにもなりますし、勉強時間を減らしてしまいます。
自宅浪人のデメリットを減らす方法
予備校の夏期講習や冬期講習に通う
予備校の夏期講習と冬季講習で1科目だけで受講すると、環境が変化しリフレッシュした気持ちで勉強に取り組むことができ、規則正しい生活をするきっかけとなります。
そして何より重要になってくるのは、予備校の自習室が使えることです。
※自習室を使えるルール(決まり)は各予備校によって違うので確認してください
周りには勉強をしている人がいるので、モチベーションが上がり自分も負けずに勉強することができます。また、夏は涼しく冬は暖かい環境で勉強に集中することができます。
やはり同じ環境にいる人が勉強していると、自然と自分も勉強しなくてはと刺激を受けることができます。
結果として、勉強のモチベーション低下や孤独感を避けることができます。
地元や大学の図書館を利用する
自宅で勉強していると、自宅にこもりがちになりモチベーションが下がってしまうことがあると思います。
このようなときは、地元の図書館や大学の図書館など環境を変化させて勉強をしましょう。
外出して少し運動することはいいことですし、図書館に行くことで気持ちをリフレッシュすることもできます。
住んでいる場所にもよりますが、区市町村が大学と連携し、住んでいる人が大学の図書館を利用できる場合があります。ぜひ調べてみてください。
通信教育で勉強効率を上げる
自宅浪人するメリットのコラムで少し書いたのですが、少し前までは「自宅浪人=独学」もしくは「自宅浪人=授業を受けることができない」でした。
デメリットの項目で「勉強方法を知らないと余計な時間を使う」と書きましたが、デジタルデバイスとインターネット環境の飛躍的な向上により、通信教育を受けると録画した授業ですが、授業を動画で見ることができ、予備校に通って授業を聞くのとほぼ同じ環境で勉強できるようになりました。
駿台や東進ハイスクールなどの大手予備校も、通って授業を聞くのとは別に予習と復習のために、授業の動画で見れるようにしています。
0から自分で解らないところを調べたり、スケジュールを立てなくても、授業はある程度道筋を作ってくれますし、その後の復習や反復するときの計画も立てやすくなります。
少し前までは通信教育のデメリットとされていた部分も、デジタルデバイスで授業が受けれるようになり、自宅浪人のデメリットを減らすことができています。
もし自宅浪人を考えているのであれば、一度検討してもいいかもしれません。
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さいごに
何事もにメリット・デメリットがあり、人によって向き不向きがあります。自宅浪人するのか自宅浪人はしないのかも同じです。
自宅浪人をするのに自分が向いているのか、予備校のパンプレットを見て説明会の話を聞いたり、通信教育のサンプルテキストを見たり、先生や友達に聞いてみたり、情報取集を欠かさないでください。
それから自己分析をして自宅浪人が向いているのか、向いていないのか判断してください。
すべての試験を終えたときに、「もう悔いはない」と思えるような選択をすることが重要です。
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