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指定校推薦の本来の目的
もともと指定校推薦は、大学側が高校で成績が優秀な生徒に入学してもらうための制度でした。
高校の評価方法も、相対評価のため「評定平均の価値」がいまの絶対評価よりも高く、より良い生徒を確保することができました。
相対評価
集団の中での順位により成績が決まります。
絶対評価
集団ではなく個人の点数により成績が決まります。
指定校推薦の役割が変化
ここ何年かで指定校推薦の役割が変化しています。
この変化を知ることで「指定校推薦が何のためにあるのか」の核心に迫ることができます。
結果から先に述べると「大学側が入学者を確保するため」に指定校推薦が利用されています。
指定校推薦で合格すると他の大学に行くことはできません。大学側からすると確実に入学してくれる生徒を確保することができます。
下位大学の指定校推薦のバラマキ
下位大学が指定校推薦をバラマク理由は主に2つあります。
第1に、下位大学の場合、センター試験、統一試験、一般試験で入学者を確保しようとすると、試験の平均点が下がることで偏差値が下がり大学の評価が下がります。
しかし、指定校推薦で300人中150人入学させ、残りの150人をセンター試験、統一試験、一般試験で入学者を確保しようとすると、平均点を極端に下げることを避けることができます。
そのため、少しでも多くの人に指定校推薦を利用してもらうため、下位大学は指定校推薦のバラマキをして、入学者できるたけ多く確保しようとします。
第2に、少子化の問題があるため少しでも多くの人に入学してもらうために、指定校推薦をバラマキ入学者を確保しようとします。
まとめ
上位大学と中位大学は、優秀な生徒に入学してもらうための試験として指定校推薦を利用しますが、下位大学は入学者を確保するために指定校推薦を利用します。