大学受験にかかる費用は意外に高い|推薦40万・一般54万!!

大学の入学金や授業料が高いことは知られていると思いますが、大学受験にかかる費用も意外に高いです。願書・受験料・交通費に加え、地方から遠征して受験を受ける人は、宿泊費や滞在費も必要になります。

結論から先に述べますと、大学受験にかかる平均費用は推薦入試利用は約40万円、一般入試利用者は54万円になります。

最初に、願書と受験料の費用についての説明します。次に、「一般入試と推薦入試」「国公立と私立」「文系と理系」の自宅生と在宅生の大学受験にかかる費用、入学しない大学への納付金について説明します。

願書・受験料について

願書の費用

大学に出願するための1通の願書購入費が約500~1200円、封入する調査書が1通300円、そこに郵送料が必要になりますので、1つの大学に出願するのに約1200~2000円ほどかかります。

さらに願書が、地元の本屋に売ってない場合は、大学から郵送してもらうため郵送料も必要になります。

願書を無料で配布している大学もありますが、人気がある大学は有料で販売していることが多いです。大学によっては、オープンキャンパスに参加すると願書を無料で貰えることがあります。

また、大学が高校に対して願書を無料で配布していることがありますので、進路指導室の前に願書を置いているか確認してみてください。

願書購入費約500~1200円+調査書300円+郵送料+願書取り寄せるための郵送料=約1200~2000円

受験料

試験受験料
大学共通テスト(3科目以上)18000円
大学共通テスト(2科目以下)12000円
国立大学2次試験17000円
私立大学一般入試25000~30000円
私立大学、大学共通テスト利用10000~18000円
私立大学、全学部統一試験15000~25000円

※私立大学は、大学入学共通テストを利用して複数の学部に出願する場合は、受験料が安くなることがあります。また、全学部統一試験と一般入試を同時に申し込むと、受験料が安くなる場合もあります。

一般入試における受験料の恐ろしい所は、仮に第1希望の大学に合格したとしても第2志望に支払ってしまった受験料はもどってこないこと、そして受験料を支払わざる負えなくなる日程です。

大学入試のおおまかな日程は以下になります。

  • 大学共通テスト(1月中旬)
  • 下位大学(1月下旬~)
  • 中位大学(2月前半~)
  • 上位大学(2月中旬から~下旬)
  • 下位大学(~3月)
  • 国立2次(2月後半)

そのため上位の大学を目指す人は、第1志望に落ちたときのことも考え、下位大学、中位大学を受けざる負えません。そのため必然的に多くの受験料を支払うことになるます。

国立大学を目指し、私立大学の大学共通テストを2学部利用、私立大学一般入試を3学部利用した場合の受験料の総額は、13万0000円~14万6000円

大学受験にかかる費用「推薦入試」と「一般入試」の比較

下記の表について

下記に使用している表は、全国大学生活協同組合連合会の「2019年度保護者に聞く新入生調査」資料を元にして表を作成してます。

「自宅生+下宿生」推薦入試一般入試
受験料・願書64700円18万0600円
交通費・宿泊費・滞在費etc29700円59100円
合計94400円23万9700円

推薦入利用者の方が一般入試利用者よりも合計金額が約14万円ほど安いです。一般入試利用者の方が受験の回数が増えるため受験料が多く必要になります。

推薦入試「自宅生」「下宿生」

推薦入試自宅生下宿生
受験料・願書67700円59700円
交通費・宿泊費・滞在費etc8100円54400円
合計74800円11万4100円

推薦入試利用者では、自宅生よりも下宿生の方が、交通費・宿泊費・滞在費の費用が多く合計金額も5万円ほど高いです。下宿生は宿泊費や滞在費が必要なことから、合計金額が自宅生よりも多くかかります。

一般入試「自宅生」「下宿生」

一般入試自宅生下宿生
受験料・願書21万3000円15万4300円
交通費・宿泊費・滞在費etc21700円88500円
合計24万0000円23万2800円

一般入試利用者では、下宿生は交通費・宿泊費・滞在費の費用が必要なために、受験料・願書の費用が自宅生よりも少ないです。

下宿生は交通費・宿泊費・滞在費が必要なため、受験する回数減らす傾向があると表から読み取ることができます。

大学受験にかかる費用「国公立大学」と「私立大学」の比較

「自宅生+下宿生」国公立私立
受験料・願書12万7000円17万3900円
交通費・宿泊費・滞在費etc62000円37900円
合計18万9000円21万3800円

国公立大学と私立大学共に、大学受験にかかる費用は約2万円しか変わらないですが、国公立大学に進学した人は交通費・宿泊費・滞在費の費用が多くかかり、私立大学に進学した人は、受験料・願書の費用が多くかかっています。

大学受験にかかる費用「私立文系」と「私立理系」の比較

「自宅生+下宿生」私立文系私立理系
受験料・願書17万0200円18万3300円
交通費・宿泊費・滞在費etc37800円37900円
合計20万8200円22万1200円

1年間の授業料は私立理系が私立文系より30万円ほど高いですが、大学受験にかかる費用はほぼ変わらないです。

入学しない大学への納付金

大学受験にかかる費用が高い原因となっているのが、「入学しない大学への納付金」が約30万円にもなることです。

具体例

第2志望のA大学に1月28日に合格し入学金の振り込みが2月10日まで、第1志望のS大学の合格発表は2月15日だとします。

 

この場合、第1志望に落ちたときのことも考え、しかたがなくA大学に入学金を約30万支払わざる負えません。

受験料・交通費・宿泊費の節約方法

受験料

大学に入学すると、入学金・授業料・施設維持費の支払いが国立大学であれば4年間で約242万円、私立大学文系であれば約397万、私立理系であれば約541万円です。

奨学金を借りる手段もありますが、奨学金は無利子であれ将来的には返さなければいけません。少しでも節約して受験費用に充てることをおすすめします。

受験料をクレジットカードで支払いできる大学もあります。私立大学の4学部を受験料が10万円とすると、インターネット申込を利用してクレジットカードで支払えば、クレジットカードに1~5%(1000~5000円)のポイントがつきます。

またインターネット銀行や振込先と同一銀行であれば、振込手数料300~700円程度を節約することもできます。

交通費・宿泊費

新幹線のチケットやホテルを自分で予約するのもいいですが、受験シーズンになると旅行会社が受験生を対象とした宿泊施設特集をしています。

受験シーズンが近づいたら、自分で予約するのがいいのか、旅行会社のプランを利用した方がいいのか、費用を計算してみましょう。

一番悪いパターンは、調べていたら「あ・・・こんな安いプランがあったのか・・・」です。情報網をめぐらせましょう。

まとめ

願書+受験料+交通費+宿泊費+入学しなかった大学への納付金=推薦入試利用者40万円、一般入試利用者54万円

ポイント
  • 推薦入試利用者の方が一般入試利用者よりも大学受験にかかる費用が14万円ほど安い
  • 一般入試では、自宅生も下宿生も大学受験にかかる費用は同じ
  • 国公立大学と私立大学の大学受験にかかる費用は私立大学の方が2万円高い
  • 私立文系と私立理系では、大学受験にかかる費用は同じ
  • 入学しなかった大学への納付金は約30万円