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現代の教員には何が求められるのか、人材の育成面と教員の人材像の観点から説明します。
さいごに、教員採用試験での小論文対策についても触れたいと思います。
現代の教員にもとめられること
結論から先に書きますと、現代の教員は
- 「社会の変化を生き抜いていける人材の育成」
- 「児童・生徒、保護者、社会全体から尊敬と信頼される人物」
であることが求められている。
さらに詳しく見ていきましょう。
社会の変化を生き抜いていける人材の育成について
- 使命感
- 責任感
- 教育的愛情
- 教科や教職に関する専門的知識
- 実戦的指導力
- 総合的人間力
- コミュニケーション能力
上記の内容に関しては、以前から言われている教員が求められる主な資質です。
- 環境の変化を察知する能力
- 教員自身が自律的に学ぶ姿勢
- 外国語教育、ICT活用、プログラミング
- 発達障害など特別な支援を必要とする児童・生徒の対応
「私は古い人間だからパソコンは使えない」「外国語は教科や教職に関する内容ではないから覚える必要性はない」と言える時代ではありません。
地域によっては、学校の1/3以上が外国人で日本語があまり得意ではない、クラスの担任になる可能性もあるために多文化の理解を深める必要があります。
また、学校内の電子化も進んでいるために、パソコンを操作することができないと、授業計画書や成績の管理などを行うこともできません。
「社会の変化を生き抜いていける人材を育成する」ためには、教員自身が自律的に様々なことを学び、新しく必要とされる教員としての資質を身に付け、指導(活用)することが求められます。
児童・生徒、保護者、社会全体から尊敬と信頼される人物
現代の教員は、児童・生徒、保護者、地域社会の人々、同じ学校の教員や職員から尊敬や信頼を得る存在になることが求められます。
- いじめ、不登校の生活指導上の課題
- 貧困、児童虐待の課題
- 部活・クラブの外部委託
学校内で解決できない問題を、児童・生徒、保護者、地域社会と一緒に考える必要があるために、問題のまとめ役である教員の尊敬と信頼が必要になってきます。
また昔であれば分業制で、担任がクラスのことをすべて管理する、いじめや不登校の問題は生活指導の先生が担当していました。
しかし、現代は「チーム学校」として学校の問題は校長、教頭を含めたすべての教師で知恵を絞りだして、解決しようというスタンスに変化しています。そのため同じ学校の教員や職員からの尊敬や信頼関係が以前よりも必要になっています。
教員採用試験の小論文「現代の教員に求められること」
教員採用試験の小論文で「現代の教員に求められる資質とは何か」は出題される可能性がかなり高いです。
公立であれば各都道府県の教員採用試験のホームページに「教育理念」や「教師像」について書かれていますので、必ず書かれている内容を踏まえて「現代の教員に求められる資質とは何か」を論述してください。
また私立の場合は、学校のホームページで「教育理念」や「教師像」について書かれています、できることなら学校のパンフレットも取り寄せて、そこに書かれている内容を踏まえて「現代の教員に求められる資質とは何か」を論述してください。
地域によって求められる「教育理念」や「教師像」は異なりますので、できるだけ早く調べて理解を深めることをおすすめします。
さらに現代の教師像について学びたい人におすすめしたいのが『現代の教師論』です。
聖職者としての教師像、労働者としての教師像、専門家としての教師像、公僕としての教育像と岐路にたつ教職について説明しています。
また、東日本大震災、いじめ問題、性の多様性の問題など、最新の情報を踏まえてこれからの教師の課題について書かれていますので、小論文対策におすすめできる一冊です。