ほとんどの資格は、資格を取得「できたか」「できていないか」のどちらかです。
資格の勉強をしても、取得できなければ履歴書の資格欄に書くことはできません。また、英語2級一次試験合格、秘書検定準1級一次試験合格なんて書くことはできません。
それに対してTOEIC® Listening & Reading Testの場合は990点中何点取れたかを履歴書に書きます。
極端な話990点中100点と資格欄に書くこともできますが、実際のところ何点から履歴書に書くことができるのか?
過去のデーターや就職・転職の傾向から、「何点から履歴書に書くことができるのか?」紹介します!
たくさんある英語の資格からなぜTOEICが選ばれるのか?
企業は英検やTOEFLの学問や日常に関する英語の能力ではなく、仕事に役立つ英語の能力を求めています。そのためビジネス英語に特化しているTOEICが就職・転職活動で評価されます。
英検2級を持っている人が、勉強せずにTOEIC受けるとビジネス英単語をしらないため苦戦します。TOEICはそれほどビジネス英語に特化している試験なのです。
そしてTOEICは点数化されています。
英検2級の場合、ギリギリ英検2級の能力があるのか、それとも準1級の能力に近い2級なのか判断することが難しいです。
それに対して、TOEICは730点、680点と点数がはっきりでるため、採用者が比較しやすく、応募者を選考しやすいためTOEICは多くの企業で採用されています。
TOEICの平均スコアは570~580点
下記の表が過去5回のTOEICの平均スコアになります。
実施回 | 平均スコア |
233回 | 571.5点 |
232回 | 576.1点 |
231回 | 578.8点 |
230回 | 579.4点 |
299回 | 575.8点 |
(「公開テスト 平均スコア・スコア分布 一覧」より筆者作成)
TOEICの平均スコアは570~580点です。英検でいえば準2級と2級の間といったとこでしょうか。
大学生のTOEIC平均スコアは565点、IPテストでは449点
平均スコア | |
大学生(公開テスト) | 565点 |
大学生(IPテスト) | 449点 |
(「TOEIC®Program DATE&ANALYSIS 2018」より筆者作成)
- 公開テスト:個人で申し込んで試験を受けること
- IPテスト:大学や企業などの団体が申し込みをして試験を受けること
社会人のTOEIC平均スコアは607点、IPテストでは493点
平均スコア | |
社会人(公開テスト) | 607点 |
社会人(IPテスト) | 493点 |
(「TOEIC®Program DATE&ANALYSIS 2018」より筆者作成)
就職・転職サイトでのTOEICスコアの扱い
就職・転職サイトではTOEICスコアを自分で打ち込むタイプと選択肢の中からあてはまるものを選ぶタイプがあります。
選択肢の中から選ぶタイプだと下記のようになります。
- 450点以上
- 560点以上
- 630点以上
- 730点以上
- 800点以上
外資系や医療系など高度な専門職の就職・転職サイトであると、450点以上や560点以上の平均点より低いスコアが選択肢にない場合があります。
TOEICのスコアを履歴書に書けるのは何点から?
595点以上だと履歴書に書ける理由
- 595点以上だと公開テストのスコア上位46.7%に属することができます
- 社会人の公開テストで平均点は607点のため、この点数に近ければ社会人なみの英語能力があり即戦力だとアピールすることができます
545点以上だとギリギリ履歴書に書ける理由
- 545点は平均点の570~580点以下ですが、公開テストのスコア上位57.1%に属することができます
- 商社や外資系など英語が必ず必要な職場以外であればギリギリアピールできる点数です
まとめ
数年前は、AIの発達や自動翻訳機の発達により英語をわざわざ勉強する必要はないと考える人もいました。しかし、小学校から英語教育が始まり、中学校でもスピーキング、リスニングテストを積極的に行われています。
数年後には英語の資格が大学の一般入試の評価基準となり、英語の能力は社会からますます求められています。
TOEICも同様に就職・転職で必ず必要な資格ではないですが、企業から評価される資格なのは間違いないです。
TOEICの資格を履歴書に書きたい方は、最低でも545点、できれば595点を目指しましょう!!