(※本ページ内のリンクには広告が含まれています。)
残念ながら大学受験で第1志望に合格できなかった、自分が考えていた最低ラインの大学に合格できなかった、このような理由で「浪人するか」「浪人しないか」迷っている人が多いのではないでしょうか。
人生において大きな決断になると思いますので、何を基準として「浪人するか」「浪人しないのか」判断する方法について紹介します。
実は私も浪人経験者なので、できるだけみなさんに寄り添って書いていければと思っています。
ペンタマニア
金銭面から考え決める
一般的に浪人する場合は、予備校に通うか、自宅で通信教育を受けるか、二社一択になります。
いくらやる気があっても、金銭的に厳しい場合は浪人を断念せざるを得ないため、予備校と通信教育の学費について説明します。
もし、予備校に通わず独学で勉強したいと考えている人は、よければ下記の記事を読んでみてください。
※記事準備中
予備校の学費
駿台、河合、代々木ゼミナール、東進ハイスクール、四谷学院と大手予備校に通うと、年間授業料は80~120万円ほどになります。
- 授業料:約60~80万
- 夏季冬季講習:約10~30万円
- 入学金:約10万円
これに予備校に通う交通費、お昼の食費(※弁当や水筒で節約はできる)、予備校に通うと合計100~120万円ほどになります。
大学1年間の授業料とほぼ同等です。
ちなみに予備校の説明会は2月下旬からはじまりますので、浪人するかしないか決める判断材料として、予備校の説明会に参加してみるのも1つの手段だと思います。
通信教育の学費
Z会、進研ゼミ、スタディサプリなど有名な通信教育を受ける場合は、年間30~50万円ほどになります。
通信教育の場合は、何科目受講するかで学費が大きく変わってきますので、各サイトでシミュレーションして比較することをおすすめします。
国立大学受験よりも私立大学受験を目指している人の方が、受講する科目数が少ないの学費が安くなる傾向です。
通信教育は、資料請求すると特典で教科書テキストのサンプルを貰えることが多いです。気になる人は資料請求して、テキストに目を通してから受講することをおすすめします。
ペンタマニア
親子で浪人する学費について話し合う
バイトしながらの浪人はほぼ不可能なため、親御さんが学費を支払うか、子どもの貯金から学費の支払いをすることになると思います。
- 親が浪人の費用をすべて負担
- 親が浪人の費用を一時的に負担してくれるが、社会人になったら子どもが返済
- 大学受験の費用は親がすべて負担するが、予備校の費用は子どもの貯金で支払う
家庭によりさまざまな考え方があると思うので、まずはきちんと話し合いをしましょう。
ちなみに社会人になって、1人暮らしをして100万円を親に返済しようと思ったら、毎月自分が自由に使えるお金は0円で3~5年かけてやっと返済できるイメージです。
大学で本当に何を学びたいのか調べてから決める
大学へ進学する目的は人それぞれだと思います。いろいろな理由があっていいと思います。
しかし、その大学について本気で調べて考え決めましたか、浪人してでも入学したいですか。
ペンタマニア
滑り止めの大学について調べたのか
受験生だれしもが第1志望に合格することを目指し、第1志望の大学や学部については詳しく調べ、オープンキャンパスにも行っていると思います。
それが、第3志望や第5志望だと「どうでしょうか?」第1志望と同じまでとはいいませんが、その大学や学部について調べましたか。
まして自分では決めずに、先生から言われた、親から言われて決めたとなると、その大学についてほとんど何も知らない、なんてこともあるのではないでしょうか。
もしかすると、きちんと第5志望や先生から親から言われた大学を調べたら、浪人する必要はないかなと、感じさせてくれる要素があるかもしれません。
逆に、こんなひどい大学には絶対行きたくない、こんな環境・こんな人たちがいるキャンパスライフなんてあり得ないと思えれば、浪人して勉強するモチベーションを上げてくれる1つの要因になります。
少なからず自分が合格した大学は、メリット・デメリットを調べ自分の頭の中で整理してから、浪人するか浪人しないか判断しましょう。
浪人するだけの体力・メンタルはあるか
300日間毎日7~10時間ほど勉強する覚悟はあるのか
浪人しているときが、人生で一番勉強することになります。
予備校に通うと、朝の9~12時、13~15時が授業時間です。それから自習室もしくは自宅で2~3時間ほど勉強し、1日最低でも7~8時間は勉強することになります。理想は1日10時間です。
予備校の朝の9~12時、13~15時の授業時間は、高校と同じように見えますが実際は違います。
体育、道徳、家庭科や受験科目とは関係のない、少し気を緩めて受けれる授業はありません。すべての科目が受験科目に関係する科目なので、適当に授業を聞くことなどできず、うたた寝することもできません。
集中して朝から授業を受け続ける必要があります。
また、浪人生の勉強時間が1日4~6時間が一番多いと書かれていることが多いです。しかし、これは目標としている大学や、自分がどれだけ勉強できるかによって1日の勉強時間は変わってきます。
国立大学を目指すのであれば、私立大学よりも科目数が多いですし、偏差値45の人が偏差値62の大学を目指すのと、偏差値55の人が偏差値62の大学を目指すのでは、勉強の出発地点が異なるため、浪人生の勉強時間4~6時間が平均であるのを鵜呑みにしてはいけません。
第1志望に合格するためには、毎日7~10時間ほどの勉強ができるかできないかで、「浪人するか」「浪人しないか」の判断材料になると思います。
ペンタマニア
メンタルを維持することができるか
2021年大学共通試験で受験者の約20人中3人が浪人生です。しかし、ここには専門学校や就職した人の数は含まれていないので、意外に浪人した人が周りにいないように感じます。
重要なのは、同級生より学年が1つ下がることではないです。同級生が先のことを学び、楽しいキャンパスライフを送っているときに、勉強をし続けるメンタルがあるかどうかです。
受験勉強も結果的には、人生の糧になると思いますが、あくまで受験勉強は高校の勉強の延長です。何か新しい領域を学ぶわけではありません。
それに対して、大学での学び(学問を探求すること)は、新しい領域を勉強することになります。
たまにLINEで連絡を取り合う友達や、友達と気晴らしがてら遊びに行ったときに、「話がかみ合わない」「自分だけ遅れを感じる」「気分が落ち込む」などの理由で、勉強のモチベーションが下がり勉強ができなくなってしまうケースがあります。
このように、人とは違うルートを歩んだときに、モチベーション維持して勉強し続けることができるのか「浪人するか」「浪人しないか」の判断材料になると思います。
計画表を作り可視化して判断する
頭の中ではなんとなく理解していても、具体的に計画表を作成し可視化して比較することで、感じ方や考え方が変化することもありますので、スケジュールを実際に立ててみましょう。
- 高校
- 大学
- 浪人(予備校)
- 浪人(在宅)
- 浪人(独学)
それぞれの週間と年間スケジュールを立てることで、どれだけ勉強するのか、授業時間の違い、自由時間などを比較することができます。
1日もあれば、できる作業なのでぜひ試してみてください。
考えてもどうしようもないこともある
Kさんの第1志望はA大学文学部に入学して英文学について学びたいと思っていた。
- 第1志望:偏差値62のA大学文学部(不合格)
- 第2志望:偏差値60のO大学経済学部(合格)
- 第3志望:偏差値52のS大学文学部(合格)
しかし、結果は第1志望には合格できず、偏差値で見るとO大学経済学部が一番高く、自分が学びたい学部は一番偏差値が低いS大学文学部です。
このようなケースが一番「浪人するか」「浪人しないのか」迷うのではないでしょうか。
難しいのは正解がないことです。
ペンタマニア
O大学に入学した方が偏差値的には高いし、就活が有利だという意見もありますし、
S大学に入学して偏差値は低いかもしれないけど、自分が学びたい充実したキャンパスライフを過ごす方がいいという意見もあります。
どちらの考え方も「たしかにね~」と納得できる意見だと思います。
8つのどのパターンになるかは誰にもわからない
- 最高のパターン、入学して学ぶことが楽しい〇、大学の環境〇、人間関係〇
- 良好のパターン、入学して学ぶことが楽しい△、大学の環境〇、人間関係〇
- 良好のパターン、入学して学ぶことが楽しい〇、大学の環境〇、人間関係△
- 良好のパターン、入学して学ぶことが楽しい〇、大学の環境△、人間関係〇
- 普通のパターン、入学して学ぶことが楽しい△、大学の環境△、人間関係〇
- 普通のパターン、入学して学ぶことが楽しい△、大学の環境〇、人間関係△
- 普通のパターン、入学して学ぶことが楽しい〇、大学の環境△、人間関係△
- 最悪のパターン、入学して学ぶことが楽しい✕、大学の環境✕、人間関係✕
もっとたくさんのパターンを作ることもできますが、今回は8つのパターンにまとめました。
自分が好きな学部に行った方が、大学で学びが楽しいと感じる確率は高くなります。
しかし、大学環境と人間関係(友達)については、オープンキャンパスで雰囲気を知っていたとしても、本当に入学するまでは誰にもわかりません。
勉強は楽しくても、大学環境と人間関係が最悪で、大学生活はあまり楽しくなかったという人も実際にいます。
要するに、Kさんのパターンに当てはまる人は、「浪人するか」「浪人しないか」を金銭面や浪人する体力やメンタルがあるかなどで判断しないと、答えがどうどう巡りで結論がなかなかでなくなります。
考えすぎても結論がでない場合は、ほかの考え方から「浪人するか」「浪人しないか」決めてみましょう。
さいごにまとめ
- 浪人するための学費を支払うだけの価値があるのか
- 本当に第1志望に入学したいのか。目的がはっきりとしてるのか。
- 約300日毎日7~10時間ほど勉強する体力とメンタルはあるのか
大学や予備校について情報収集をし、自己分析をして「浪人するのに向いている人間なのか」「浪人するのには向いていない人間なのか」もう一度よく考え、浪人するか浪人しないのか判断することが重要になります。