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大谷翔平選手の活躍により、トレカ市場が沸騰しています。しかし、その裏で「巧妙な偽物」や「価値のない非公式カード」がメルカリやヤフオクなどのフリマサイトに出回っています。
今回は、なぜ今あえて「低価格帯の偽物」が増えているのか、そして「スポーツカードだからこそできる」確実な見分け方を徹底解説します。

通常、スポーツ選手のカードは現役時代がピークで、引退後は徐々に相場が落ち着くのが一般的です。
しかし、大谷選手は例外です。 二刀流での成功、前人未到の記録(50-50など)により、ベーブ・ルースと並ぶ「歴史上の特異点」として扱われています。既存のスポーツカードの常識が通用しない存在です。
また、アメリカだけでなく日本やアジア全域での圧倒的な知名度により、市場参加者の母数が桁違いに多いのも特徴です。 「数十年後も価値が残る、あるいは上がり続ける」と見込まれているため、世界中の投資家やコレクターが注目し、価格が高騰し続けています。

「偽物=数百万円のカード」だと思っていませんか?
実はそれは誤解です。 プロの詐欺師は、鑑定が厳しい高額カードよりも、「ファンが小遣いで買える1,000円〜1万円」の価格帯を狙っています。
- 高額カード(サイン・シリアル入り): 偽造が極めて難しく、購入者も慎重に調べるためバレやすい。
- 低額カード: 「この値段なら偽物じゃないだろう」「記念に買っておこう」という油断が生まれやすい。
この「安物買い」の心理を突いた、粗悪な自作カードやコピー品がフリマアプリに溢れています。これらは資産価値としては「ゼロ」です。

実はスポーツカードは、ポケモンカードなどのTCGに比べて、真贋(本物か偽物か)の判別がしやすい構造になっています。その理由は3つあります。
基本的にMLBのカードを発行できるのは、ライセンスを持つTOPPS社や、選手会と契約しているPANINI社などに限られます。 球団や企業が記念にカードを発行することもありますが、その場合も必ず「企業のロゴ」や「ライセンス表記」が印字されています。

価値のあるカードには「シリアルナンバー(例:17/50)」が刻印されており、世の中に何枚あるかが明確です。 TCGでは高レアリティカードの総発行枚数が不明なことが多いですが、スポーツカードの高額盤は「世界に何枚あるか」が管理されています。
本当に価値があるカードには、直筆サイン、試合で着用したユニフォームの断片(パッチ)、スパイクの革などが埋め込まれており、物理的に偽物を作るのは不可能です。
スマホがあれば誰でもできる、具体的なチェック手順を紹介します。購入ボタンを押す前に、必ずここを確認してください。

まず、カードの表面や裏面に以下のロゴがあるか確認してください。
- 「Topps」などのメーカーロゴ
- 「MLB」公式ロゴ(バッターマンロゴ)
- 「MLB Players」選手会ロゴ
最近増えている「オリジナルカード」や「アーティストカード」と称するものは、ロゴを勝手に使うと商標権侵害で訴えられるため、あえてロゴを入れていません。 ロゴがない時点で、それは公式のトレカではなく、ただの「個人が作った印刷物」です。
カードの画像をGoogle レンズ(画像検索)にかけてみてください。
- 安全: eBay、Goldin Auctions、大手カードショップなどのページがヒットする
- 危険: メルカリやヤフオク、AliExpressなどのページしか出てこない。 大手オークションサイトや公式サイトの情報が出てこない場合、それは架空のカードか、非公式なカードである可能性が極めて高いです。
大手オークションサイトや公式サイトの情報(チェックリスト)が出てこない場合、それは「架空のカード」か「非公式なカード」である可能性が極めて高いです。
メルカリやヤフオクなどのフリマサイトで、「本人確認前」のアカウントから購入することは避けてください。
偽物・非公式カードを販売しているアカウントは、通報されたり訴えられたりする前にアカウントを捨てて逃げられるよう、本人確認をしていないケースが多いです。
大谷選手はインターネット全盛期に活躍している選手です。 「どのメーカーの」「どのブランドの」「何年式の」カードなのか、検索すれば必ず公式のチェックリスト(発行リスト)が出てきます。 情報が出てこないカードは「存在しないカード」です。

スポーツのトレーディングカードには、ベースカードにも番号がありますので、検索すれば何年に発行されたカードがわかります。

「細かい見分け方は難しい…」という方におすすめなのが、Topps社の「Chrome(クローム)」と名のつくシリーズです。 実はこのカード、偽造業者が最も嫌がるタイプのカードなのです。
その理由は、「独特な金属質の加工技術」にあります。 Chromeカードは特殊な金属フィルムをラミネートした硬質な素材で作られています。特に光を当てた時に七色に輝く「Refractor(リフラクター)」という加工は、高度な技術が必要です。
偽物は、ただの厚紙に光沢スプレーをかけたような「安っぽいテカり」になりがちで、本物の持つ「奥行き」や「硬さ」までは再現できません。初心者はまず、この「Chrome」ブランドから集め始めるのが最も安全な自衛策です。
🛡️ 資産価値を鉄壁に守るために
Chromeカードは美しい反面、表面の傷が価値に大きく影響します。
手に入れたらすぐにUVカット機能付きのマグネットローダーに入れて、大切なコレクションを劣化から守りましょう。

【見た目】 表面にはドジャースのロゴ。右上には「2025年チャンピオンシップ」のロゴ。さらに大谷選手のサイン(リプリント/印刷)が入っており、一見すると非常に価値がありそうです。
しかしこれは偽物・非公式カードになります。
公式ロゴの欠如: MLB公式ロゴや、Toppsなどのメーカーロゴがどこにもありません。
番号なし: カード裏面に必須であるはずの「カード番号(No.17など)」がありません。
裏面の記述: よく読むと英語で「Custom Art Card(カスタムアートカード)」と小さく書かれています。

特に悪質なのは、公式の「Topps Now」カードのデザインに酷似させている点です。上記の画像が本物のカードになります。
本物は「Topps Now」というロゴが入りますが、偽物は商標権侵害を避けるためにその文字を消しています。
また、チャンピオンシップのロゴも、訴えられないように微妙にデザインを変えていることがあります。
実はこのカード、海外のサイト(amazingfinds.net等)では1枚2,400円程度で販売されているものです。 それがフリマアプリでは「5,000円〜1万円」で転売されており、知識のないファンが買わされてしまっています。

みなさんはこのカードを見たときにどう思いますか?
このカードもなんか価値がありそうで欲しくなりますよね。
しかしこれも偽物・非公式カードになります。
これはケース1よりもさらに悪質です。
企業のロゴを無断で使用しているため、完全に違法な「海賊版」となります。 このタイプを出品しているアカウントは、意図的に「裏面の画像を掲載しない」傾向があります。
裏面を見れば、公式のライセンス表記がないことや、紙質の粗さがバレてしまうからです。 「裏面の画像がない」「画像が粗い」出品には絶対に手を出してはいけません。
大谷選手のカードは魅力的ですが、焦って購入するのは禁物です。 特にフリマアプリに溢れる「限定」「オリジナル」といった甘い言葉に踊らされず、正しい知識を持って、あなたの資産にもなる「本物のコレクション」を楽しんでください。






