【2026年版】GIGAスクール構想の「保護者負担」はなぜ必須? 高校入学時のPC購入義務と、費用を抑える現実的な方法

合格通知の喜びも束の間、入学手続き書類の中に紛れ込んでいた「端末購入のご案内」を見て、その金額に目を疑った保護者は多いのではないでしょうか。

「学校指定モデル:Surface Go 4 セット一式 89,800円

※半導体不足によるメモリーの高騰でさらに値上がりする可能性あり

小中学校の義務教育期間は、GIGAスクール構想によりタブレットが「無償貸与」されていました。しかし、高校に入った途端、なぜ数万円〜10万円近い高額な負担を強いられるのでしょうか?

本記事では、2026年現在の「高校GIGAスクール構想」における保護者負担のカラクリと、学校指定PCが高額になる理由、そしてITリテラシーを駆使して費用を賢く抑える「BYOD(私物持ち込み)」という選択肢について、テック系ブログの視点から徹底検証します。

目次 非表示

  1. なぜ「保護者負担」なのか? GIGAスクール構想(高校)の仕組み
  2. 【諦めないで】自治体の「補助金・助成金」を絶対に確認せよ
  3. 実際の負担額は? 「端末代」だけではない隠れコストの正体
  4. 負担を減らすことは可能か? 「学校指定」以外の選択肢を検証
  5. 【実用編】Surface Goの「画面が狭い」問題を解決する対策
  6. 購入するまに確認したい「4つの盲点」
  7. 【重要】3年後の「リセールバリュー(売却価格)」
  8. まとめ|「ただの出費」で終わらせないために

なぜ「保護者負担」なのか? GIGAスクール構想(高校)の仕組み

まず、怒りの矛先を整理しましょう。なぜ高校では「タダ」ではないのでしょうか。これには国の教育予算の仕組みと、「NEXT GIGA」と呼ばれる第2期の方針が関わっています。

「義務教育」と「高校教育」の決定的な違い

小中学校の端末が無料だったのは、それが「義務教育」であり、国が地方交付税交付金などで手厚く予算を配分していたからです。

一方、高校は義務教育ではありません。教科書、制服、修学旅行積立金と同様に、PC端末も「受益者負担(使う人がお金を払う)」という原則が適用されています。

2026年現在、文部科学省が進める「NEXT GIGA」プロジェクトにおいても、高校段階での端末整備は「BYOD(Bring Your Own Device=個人所有端末の持ち込み)」を基本とすることが明記されています。

つまり、国の方針として「自分のPCを学校に持ってきて勉強する」スタイルにシフトしているのです。

自治体による「住所ガチャ」の不公平感

保護者の怒りを増幅させているのが、自治体ごとの対応のバラつきです。

  • A県: 県が全額負担し、生徒全員に無償貸与(保護者負担0円)
  • B県: 3万円の補助金を出すが、残りの5万円は保護者負担
  • C県: 補助金なし。全額保護者負担(約9万円)

このように、住んでいる地域によって「教育のコスト」に大きな格差が生まれています。

もしあなたの地域が「全額負担」の場合、制度への不満を感じるのは当然のことです。しかし、入学までに端末を用意しなければならない現実は変わりません。

【諦めないで】自治体の「補助金・助成金」を絶対に確認せよ

「うちは普通のサラリーマン家庭だから、補助金なんて関係ない」

そう思い込んでスルーするのは危険です。

GIGAスクール構想(高校)の本格化に伴い、国や自治体も「家計負担の軽減」に本腰を入れ始めています。

購入後に申請しても間に合うケースが多いので、以下の3つのキーワードで必ず検索してください。

全国共通】年収目安590万円未満なら「奨学給付金」

これは国の制度ですが、知名度が低いために申請漏れが多いものです。

生活保護世帯や非課税世帯(年収目安270万円未満)だけでなく、「家計急変世帯」も対象になる場合があります。

  • 制度名: 高校生等奨学給付金(端末整備費等の追加支給)
  • 金額: 最大 5万円〜6万円程度(※自治体により異なる)
  • 対象: 非課税世帯など。

「端末代」として明確に上乗せ給付されるケースが増えています。4月の入学後に学校から案内が配られますが、捨てずに必ず中身を確認してください。

検索するときは「学校名」ではなく「自分の住所」で

学校は「県の制度」しか案内しませんが、「市町村の制度」は案内してくれません。

例えば、「県立高校に通っているが、住んでいるのは〇〇市」という場合、その「〇〇市」独自の商品券や助成金が使える可能性があります。

▼ 今すぐ検索すべきキーワード
  • 〇〇市 高校入学 祝金
  • 〇〇県 高校 タブレット 補助金
  • 〇〇市 端末購入費 助成

「ダメ元で検索したら、3万円の申請書が見つかった」というケースは現実にあります。支払う前に、検索で5分だけ時間を投資してください。

実際の負担額は? 「端末代」だけではない隠れコストの正体

「Amazonで同じ機種を見たら、もっと安く売っていた」。そう気づいた方もいるでしょう。

なぜ学校指定販売のPCは、市場価格よりも割高(ボッタクリ価格)に見えるのでしょうか。その内訳を分解すると、学校現場特有の「事情」が見えてきます。

7万円〜10万円の内訳

学校指定パックの価格には、端末本体以外に以下のコストが上乗せされています。

キッティング費用(初期設定代): 5,000円〜10,000円

Wi-Fi設定、学習用アプリのインストール、フィルタリング設定などを業者が代行する手間賃です。

MDM(モバイルデバイス管理)ライセンス料: 3,000円〜/年

学校側が生徒の端末を管理し、勝手なゲームを入れさせない、あるいは紛失時にロックをかけるための監視ソフト代です。

拡張保証・動産保険: 10,000円〜15,000円

ここが最も大きいです。メーカー標準保証(1年・自然故障のみ)とは異なり、「3年間、画面を割っても、水をこぼしても、何度でも修理対応(または安価で交換)」という強力な保険がかけられています。

つまり「安心料」が含まれている

学校指定モデルが高いのは、単なる暴利というよりは「3年間、何があっても親や教師の手を煩わせずに学びを止めないための保険料」が含まれているからです。

PCに詳しくない家庭にとって、この「全部入りパック」は、ある意味で理にかなった価格設定とも言えます。

負担を減らすことは可能か? 「学校指定」以外の選択肢を検証

「学校指定は高いから、Amazonで安いノートPCを買えばいい」。

そう考えるのは非常に危険です。

なぜなら、高校の授業で求められるスペックには、「タッチペン(筆圧検知)対応」という極めて高いハードルが存在するからです。

「タッチペン必須」が選択肢を殺す

高校の数学や物理の授業では、画面に数式を手書きしたり、配布されたPDF資料にメモを書き込んだりします。

これには、100円ショップのゴム製ペンではなく、手を画面についても書ける「デジタイザーペン(アクティブペン)」が必須です。

しかし、市場にある5万円以下の安いノートPCの9割は、このペンに対応していません。

「Windows搭載」「ペン対応」「持ち運べる軽さ」という条件を満たす機種を探すと、結局はSurface GoシリーズiPadといった、学校指定されている機種に行き着いてしまうのが現実です。

違う機種ではなく「買う場所とタイミング」を変える

では、指定購入以外に選択の余地はないのか? というと、そうではありません。

機種を変えるのではなく、「同じものを安く買う」という戦略が最も現実的で、かつリスクの少ない防衛策になります。

  • 「法人モデル」と「一般モデル」の違いを知る 学校指定のSurface Goは「法人向けモデル」ですが、家電量販店で売っているのは「一般向けモデル」です。基本性能は同じですが、一般向けにはOffice Home & Businessが最初からついています。
  • セール時期を狙い撃つ Amazonのプライムデーや初売り、家電量販店の決算セール(3月)を狙えば、ポイント還元を含めて学校指定価格より1万〜2万円安く手に入るケースがあります。

▼ 最新のSurface Go / PC価格をチェックする

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本当に「指定品以外」を買う余地はあるのか?

結論として、「Windows必須かつペン必須」の学校においては、劇的に安い代替機種(3万円の新品など)は存在しないと考えた方が安全です。

無理に無名メーカーの「2-in-1 PC」を探すと、ペンの書き心地が悪かったり、故障時のサポートがなかったりと、安物買いの銭失いになる可能性が高いです。

  • 学校指定のメリット: 3年保証と面倒な設定代行込みで、何も考えなくて良い。
  • 自力購入のメリット: セールやポイントを駆使すれば、同じ予算で「キーボードの色を選べる」「マウスなどの周辺機器も揃えられる」程度の節約が可能

「半額にする」ような魔法の選択肢はありませんが、「言い値で買わずに、市場価格と比較して納得して買う」ことこそが、保護者にできる最大の自衛策といえるでしょう。

【注意】Chromebookも「激安品」は罠だらけ

学校指定のChromebook(例:Lenovo 500e / ASUS Chromebook Flipなど)は、単なるノートPCではありません。

  • 360度回転ヒンジ(画面が裏返ってタブレットになる)
  • USIペン対応(筆圧検知の手書きができる)
  • アウトカメラ搭載(タブレット状態で写真が撮れる)

この3条件を満たす機種は「学習者用モデル」として設計されており、Amazonなどで2〜3万円で投げ売りされている「クラムシェル型(普通の開閉式ノートPC)」とは別物です。

安いChromebookを買って持たせたら、「画面がタッチできない」「ペンが反応しない」「カメラがないから理科の実験が撮影できない」と、入学初日からお子さんが詰む可能性があります。

結局のところ、WindowsであれChromebookであれ、「学校が求める『書く・撮る・回る』機能」を満たす機種を個人で探すと、学校指定価格と変わらない(あるいは保証がない分、割高になる)ケースがほとんどです。

「OSが違うから安い」という単純な話ではないことを、肝に銘じておく必要があります。

【実用編】Surface Goの「画面が狭い」問題を解決する対策

学校指定で最も多い「Surface Go」シリーズですが、最大の弱点は「10.5インチ」という画面の小ささです。

B5ノートより小さい画面で、教科書のPDFを開きながらレポートを書くのは至難の業。「目が疲れる」「作業効率が悪い」と子供が嘆く未来が見えています。

しかし、この問題は「買い替え」なくても解決できます。現実的な解決策を提示します。

解決策1:自宅では「外部モニター」に繋いでデスクトップ化する

最もコスパが良く、学習効率が劇的に上がる方法です。

Surface Goには「USB-C端子」がついています。ここにケーブル1本で23〜24インチの外部モニターを接続すれば、自宅では大画面デスクトップPCに早変わりします。

  • 学校へは「軽くて持ち運びやすい」Surfaceを持っていく。
  • 自宅では「広い画面」でプログラミングや課題をこなす。
  • 「軽さ」と「広さ」のいいとこ取りができます。

購入するまに確認したい「4つの盲点」

ここまで「負担を減らす方法」を解説してきましたが、カタログスペックには載っていない重要な視点を4つ補足します。

セキュリティソフトは「Windows標準」で十分

見積書に「ウイルス対策ソフト(3年版:15,000円)」が含まれていませんか?

もし学校が「特定ソフトのインストール必須」としていない限り、これは購入不要です。

Windows 11標準搭載の「Microsoft Defender」は、今や有料ソフトと同等以上の性能を持っています。無理に有料ソフトを入れると、逆にPCの動作が重くなる原因にもなります。

Officeソフトを「二重購入」しないように注意!

多くの高校では、生徒全員に「Microsoft 365 アカウント」を無料配布しています。

これを使えば、WordやExcelは無料でダウンロードして使えます。

家電量販店でPCを選ぶ際、店員さんに勧められるまま「Office付きモデル(+2.5万円)」を買う必要はありません。

「Officeなし」のモデルを選ぶだけで、さらに数万円安く抑えられる可能性があります。必ず学校の案内を確認してください。

「安さ」と「重さ」のトレードオフ

「Surface Goは高いから、安い14インチの2-in-1 PCにしよう」と考える際、必ず「重量」を確認してください。

Surface Goはキーボード込みでも約800gですが、安価な14インチ機は1.5kgを超えることがあります。

教科書や弁当でパンパンのリュックに、さらに1.5kgの鉄板を入れて毎日通学できるか?

特に自転車通学のお子さんにとって、この「700gの差」は価格差以上に深刻な問題になります。

【重要】3年後の「リセールバリュー(売却価格)」

Surfaceシリーズは「中古で高く売れる」という特徴があります。

大切に使えば、3年後の卒業時に買取店で2万円〜3万円の値段がつくことも珍しくありません。

一方、安価なマイナー機種は3年後には値段がそこまでつきません。

「購入価格」だけでなく、「売却時の価格」
まで考慮すれば、Surfaceは意外とコスパの良い選択肢と言えるのです。

Surface Goは「大学では役不足」になる

「高いお金を出したのだから、大学入学後も使ってほしい」。

そう願う親御さんも多いですが、テック視点で「Surface Goを理系大学でメイン機にするのは厳しい」と断言します。

  • 理系学部: CADやプログラミング、実験データの解析において、Surface Goの画面サイズと処理能力ではスペック不足です。ほぼ確実に買い替えになります。
  • 文系学部: レポート執筆メインなら使えますが、3年間使い倒したバッテリーは劣化しており、1日持ち歩くのは厳しいでしょう。

まとめ|「ただの出費」で終わらせないために

入学準備金、制服代、そして端末代

春からの新生活に胸を膨らませる一方で、銀行口座の残高を見てため息をついている保護者の方も多いはずです。89,800円(あるいはそれ以上)という金額は、家計にとって間違いなく重い負担です。

しかし、ここまで記事を読んでくださったあなたには、もう一つの視点を持っていただきたいと思います。

「思考停止」で払うか、「知識」で賢く選ぶか

学校から配られた振込用紙を、何も考えずに処理するのは簡単です。しかし、そこには数万円分の「不要なコスト(二重加入のOfficeや電子辞書)」が含まれているかもしれません。

  • 「本当に電子辞書は必要か?」
  • 「家のWi-Fiで代用できないか?」
  • 「Surfaceの画面は小さいから、家ではモニターに繋ごうか」

こうした会話を親子ですること自体が、ネットリテラシーや金銭感覚を養う生きた教材になります。

「学校が言っているから」ではなく、「自分たちで調べて、必要なものを選び取る」。

この経験は、お子さんが将来、自分の力でデジタル社会を生き抜くための土台になるはずです。

最高のスタートダッシュを切るために

GIGAスクール構想の端末は、単なる文房具ではありません。

プログラミングを書き、レポートをまとめ、世界中の情報にアクセスするための「最強の武器」です。

安易な「安物買い」で武器の性能を落とすのも、無駄なオプションにお金を払うのも得策ではありません。

賢い選択をしたその余剰資金で、修学旅行の積立金や大学・専門学校の入学金・学費などにして、次の支出するときに備えましょう。

あなたの「納得のいく選択」を応援しています。

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